「中之条ビエンナーレ2017」を振り返って。
9月9日(日)~10月9日(月・祝)開催された「中之条ビエンナーレ2017」。
私が行ったのは、9月の台風が迫っていた3連休のことでした。
最終日も含めた3連休、2回目行けるかな…と思ったけれど。
他の予定などが入ってしまったこともあり。
結局行けたのは、その時の1回のみとなりました。
今回は以前このブログでちょこっと話をした。
「中之条ビエンナーレ2017」に行って感じたことを。
写真などを併せながら、述べたいと思います。
今回のビエンナーレも、おもわず頬が緩んでんでしまう作品や。
作家さんの背景にある現実に。
衝撃を受けた作品。
心に沁みて、とても感動した作品と。
様々な作品にも、出逢うことができ。
感性と心を揺さぶられたのですが。
作品と同じくらい、今でも脳裏に焼き付いているのは。
沢渡エリアの「旧沢田小学校」と。
伊参(いさま)エリアの「イサマムラ(伊参芸術文化創造施設)」の建物です。
この2つの会場は、どちらも閉校した小学校の建物を利用しています。
「旧沢田小学校」は、その名の通り「沢田小学校」。
「イサマムラ」も、もとは「伊参小学校」の校舎でした。
中之条ビエンナーレではこれまでも、閉校になった校舎などを会場にしていますが。
何十年を経過した、年期の入ったもので。
現代の校舎として維持していくには、難しいものでした。
しかし、「旧沢田小学校」と「イサマムラ」の建物は、とても新しく。
現在の学校として、十分機能できる状況だったのです。
この状況には、いろいろな意見もあると思いますが。。。
善し悪しとは別に、私が強く感じたのは。
学校として十分な機能が整っていて。
生徒も快適に過ごせる環境なのにもかかわらず―
…それでも、閉校にせざるを得なかった。
中之条の「過疎」の現実です。
だけどその一方で、中之条では。
この現実を受け止めた上で。
それでも、前を向いて。
進んでいこう、という「力」も。
感じることが、できたのです。
2013年に閉校した「伊参小学校」は、今年(2017年)に「イサマムラ」として。
伊参地域の芸術や文化の総合施設として、蘇りました。
そこでは、展示だけではなく。
作家さんの作品を販売するショップや。
お客さんが「作品」に触れ合える、ワークショップも開催されていました。
年齢を問わず。地域も問わず。
お客さん、作家さん、中之条の地域の人が一緒になって。
アートに触れることが、できるようになっていたのです。
「中之条ビエンナーレ」というアートの祭典は、今や地元の人たちにも浸透し。
受付のある会場では、地域ボランティアの方々が。
気さくに、笑顔を向けてくれました。
また、沢渡の温泉街では。
地元の方と作家さんが話を交わす場面も。
目にすることが、できました。
しかもその光景は、とても自然で。
どちらも笑顔だったのが。
今でも、脳裏に焼き付いています。
今回の「中之条ビエンナーレ」のテーマ―「Symbiosis―共生」。
「個性」を認め、共に生きる―
それは、この中之条の地に確実に根付き。
新たな力となって。
私たちひとり一人に、その「姿」を。
示してくれているのだと、思いました。
中之条ビエンナーレ2017
(2017年9月9日(土)~10月9日(月・祝)開催)
URL:http://nakanojo-biennale.com/
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