「先祖になる」―群馬ドキュメンタリー映画祭2013
3月は群馬は映画の季節です。
まずは8日(金)。「シネマまえばし」で「群馬ドキュメンタリー映画祭2013」が始まりました。
リクエスト&特集も含め、12作品が入れ替えで上映されます。
このうち、私が観たのは9日(土)の「先祖になる」。
岩手県の陸前高田市に住む、77歳の男性の生きざまを追った作品です。
…陸前高田市…
2年前の東日本大震災―被災地の、ひとつです。
震災で、家も息子も大津波にのまれて、失ってしまった。
その中で、彼は元の場所に家を建て直そうとします。
自分はこの地で生きてきた人間だ。だから、この地から離れられない。仮設住宅には行かない―。
周囲や、家族の反対を押し切ってまで、家を建てようとする。
一見「ガンコな老人」と写るかも、しれません。
だけど、スクリーンに映る彼の目はとても優しいし、あったかい。
彼にしてみれば、「元の場所に建て直す」ことは、しごく当然のこと。
それよりも、どんな理由であれ、「住んできた土地を離れる」方が、尋常なことではないんですね。
ううん、彼だけではなく、誰だって元の場所で暮らしたい。
だけど、地震や津波への恐怖、原発による放射能…
思いもよらなかった理由で、住み慣れた地を離れ、新しい生活を余儀なくされています。
新しい生活、そのこと全部が悪いわけではないけれど。
でも、最終的にはみんなが「故郷」に戻れるように。
震災から2年の節目に観た、「先祖になる」。
私たちが、これから何をしなければならないのか。何を大切にするべきなのか。
考えさせられた、映画でした。
映画祭は18日(月)まで。
日によっては、出店もあります。
私が行った時はBIOSKさんにmonsoon donutsさん、kaffaさんたちがいらっしゃいました。
先祖になる
URL:http://senzoninaru.com/
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群馬ドキュメンタリー映画祭2013
URL:http://www.cinemamaebashi.jp/(シネマまえばしのサイトより)
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コメント
明日で2年ですね・・・。
みんなが1日も早く「故郷」に戻れますように・・・。
何もできないけど、震災を忘れないで生活していきたいと思っています。
投稿: しんごまま | 2013年3月10日 (日) 16時07分
◆しんごままさん
「震災を忘れない」その気持ちが第一だと思います。
気持ちがあれば、「動く」ことができるから。
なければ「動かない」ですものね。
3年目。「これから」なんだと、思います。
投稿: つぶ | 2013年3月12日 (火) 20時49分