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2009年6月11日 (木)

群馬音楽センター―その価値と課題

今回は高崎を代表する建築物「群馬音楽センター」を紹介します。

群馬音楽センター(略:音楽センター)は、昭和36年(1961年)7月に市民のための公共文化施設として誕生しました。総工費の3分の1を市民や企業からの寄付で行った、まさに市が一体となって建設された施設です。
現在もコンサートや舞台劇をはじめ、市の各種イベントや学校の演奏会等、幅広く利用されています。また群馬交響楽団の本拠地でもあります。

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この昭和30年代に設計されたとは思えない、独創的な建物のフォルム。
それもそのはず、設計したのは世界的建築家のアントニン・レーモンド氏。設立の中心的存在だった井上房一郎氏と懇意だったそう。井上房一郎氏は井上工業(高崎を代表する建設会社。2008年に倒産)の創設者二代目です。

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ホールもレーモンド氏のモダニズム建築を駆使した造り。柱が一つもないんだそうです。平成11年(1999年)には日本建築学会のワーキング・グループにより、「日本におけるモダニズム建築の軌跡を示す代表的な建物」の一つに選ばれています。実際、建築家の方が見に来ることもあるとか。
そんなことは全く知らずに、吹奏楽のコンクールや学校の演劇鑑賞に利用してたけど…とっても由緒ある、そして価値の高い建物なんです。

Cimg2240

しかしこの音楽センター、現在の文化施設と照らし合わせると、そぐわない部分が数多く出ています。建物や設備の老朽化はもちろん、改修・維持への莫大な費用、また舞台天井が低い(現在の文化施設は音楽センターの倍の高さ)という、建物の構造上改修不可能な問題も抱えています。バリアフリー対応等になっていない点も問題です。

今後音楽センターをどうするのか…現在課題となっています。

個人的には…貴重な建築物として残して欲しいと思いますね…
ただ、文化施設として利用していくのは「もう限界かなあ」という感じ。
でも、こんなに大きな文化施設(席数1,932)、他にないしなあ…

なお、この問題は高崎市でも大きな課題として取り組み、市民の意見も募っています。詳細は高崎市ホームページ「音楽センターを考える」のページで。音楽センターの詳細もこちらに載っています。

群馬音楽センター
高崎市高松町28-2
TEL:027-322-4527
FAX:027-322-4987
開館時間 9:00~22:00
休館日 月曜日(祝日の場合は翌平日)・年末年始
施設URL:http://www.takasaki-bs.jp/center/
(高崎市文化スポーツ振興財団のサイトより)

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おまけ

全く余談ですが、今回の写真は春に撮影したものです。実は紹介しようと思いながらも、なかなかできず、ここまで延ばしてしまってましたcoldsweats01

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イベント・スポット」カテゴリの記事

コメント

名前は知っていましたが、中に入ったことはありませんでした。
こんなオシャレなんですね。見せてくれてありがとうございます!
こんなところで演劇鑑賞とはうらやましい。
昭和36年に、この建物とは、当時は相当モダン…
いやいや、今見てもモダンですよね~。
確かにそれだけじゃ済まないところもあるんでしょうけど…。
そういえば、このことを取り上げた去年の広報高崎が、
広報コンクールで何か受賞されてましたよね~?

投稿: 桐子 | 2009年6月11日 (木) 22時47分

ここの中に入ったこと無いかも・・E:coldsweats01]
光のページェントとかで・・近くまで行く位だったかな・・??
県民のほうが近いから、そっちはよく行くんだけど(汗)

そっか・・文化的な建造物でも、色々問題点出てくるのよね・・
残してほしいのはやまやまだけど・・

投稿: かお | 2009年6月11日 (木) 22時49分

音楽センターには、もう20年以上入っていませんが
高崎出身の私には思い出深い施設です。
音楽センターをどうするか? う~ん難問山積ですねぇ。
全国の人たちから、「さすがは、群響が生まれた都市だ!」と感心されるような答えを出して欲しいです。

投稿: こにタン | 2009年6月11日 (木) 23時40分

亡父が建築関係の仕事だったせいか、小さい頃から建築物に興味がありました。美術館や図書館へ行っても、建物の方に惹かれることがよくあります。

音楽センター、すてきな建物ですよね。私好きです。私は今も時々、旧前橋駅を思い出すことがあります。
維持していく方にとっては大変でしょうが、個人的にはこういう美しい歴史のあるものは残していってほしいと思います。
とっても勝手な意見ですが。^^;

投稿: suikamama | 2009年6月12日 (金) 05時36分

いつも何気なく利用していた音楽センター、そんな歴史があったんですね~。
私も個人的には建物は残して欲しいけど、なかなか難しいのでしょうか・・・。
せっかくのステキな建物、無くなってしまうのはとっても寂しいですね。

投稿: yossy | 2009年6月12日 (金) 07時19分

僕の知り合いの建築家が「群馬音楽センターを愛する会」を主催されています。
毎月、第2土曜日にシンポジウムを開催されており、今回は6月13日、14:00から16:00、高崎市城址公民館にて「街づくりと音楽センター」と題して池田俊憲さんのご意見を中心に討論会を行います。
もし、興味があるようでしたら、次回のシンポジウムのご案内をします。

投稿: かわせみ | 2009年6月12日 (金) 17時20分

>桐子さん
建設当時のみならず、今でもモダンな建物ですよね~。
むしろ今は歴史の重みが加わって、重厚感が漂い、更にいい感じなんです♪
でも今演劇鑑賞をすると、舞台や音響の設備で「あ、古っ…」って感じが分かってしまうと思います(^^;
客席もとっても古くて窮屈だし…
こういう点で、「音楽センターの今後」が課題になっているのです。

広報高崎、確かに広報コンクールで金賞(第1等だったかな?)を受賞していました。
内容はホームページでも見られるので、ぜひ(^^)

投稿: つぶ | 2009年6月12日 (金) 21時02分

>かおさん
光のページェント、以前は市役所周辺でやってましたものね~。
音楽センターは市役所のすぐ近くにあります。
何かの折で高崎に来られた時は、ぜひ♪
コンサートや観劇等申し込めば、中へ入れますよ~(^^)

音楽センターは建物とすると貴重ですが、維持していくだけでも莫大な費用が…
そこが大きな問題なんだと思います。

投稿: つぶ | 2009年6月12日 (金) 21時07分

>こにタンさん
音楽センターの設立も市民の高い意識から生まれたものなので、今回の問題もいい解決策が出るといいですよね~。
群響の本拠地なので、群響がますます発展するような形がいいと思う一方、そのために今の音楽センターがなくなるのはとても悲しい気がします。


投稿: つぶ | 2009年6月12日 (金) 21時18分

>suikamamaさん
私も建築物を見るのが好きです♪
美術館も建物の方に目が行ってしまいますし、京都や奈良のお寺とかも、仏像よりも建物を見ている方が面白いです。
音楽センターも「残して欲しい」という気持ちが強いですね…でも、費用面を考えるとちょっと考えてしまいます☆
お金をかけないで、建物を残す…そんないい方法があるといいんですけどね…(^^;

旧前橋駅は余り記憶がないのですが、確か旧高崎駅(こちらの方がもっと前ですが)みたいな感じでしたよね(違ってたらゴメンナサイ)。
あのちょっとレトロな感じ、懐かしいなあと思います(^^)

投稿: つぶ | 2009年6月12日 (金) 21時26分

>yossyさん
建物とすると、とってもステキで価値も高いので、残して欲しい!と思うんですけどね~。
でも維持費だけでも莫大な費用がかかるそうです。
レーモンド氏の独創的な設計が、皮肉にも費用がかさむ一因となっているそう。
「価値のある文化財」として残すのも一つの方法なのかな…でも、結構施設が大きいし、代替施設の問題もあるし…
本当に難題ですね。

投稿: つぶ | 2009年6月12日 (金) 21時31分

>かわせみさん
シンポジウムのご連絡、ありがとうございます。
13日はちょっと都合悪いですが…このような会に1回出てみるのもいいですよね。
でもこうして、皆さん音楽センターを考えているのって、いいと思います♪真剣に考えていい解決策が出れば…そう願ってやみません。

投稿: つぶ | 2009年6月12日 (金) 21時37分

こんばんは
すみません~~
出遅れましたね。。。。

すごく素敵なところですね。
昭和36年誕生って。。あたしと歳近し。。(笑)
でもすっごい斬新でオシャレですね。
ここ、映画とかドラマの撮影に使われたりしてませんか?
なんとなく見たことあるよ~な。。。

バリアフリー。。に対する問題はまだまだ山積みでしょうね。。
あたし、いろんなとこに行くけど。。
体に障害を持たれてる方や、車椅子の方はまだまだいける場所が限られてますよね。
行きたくてもいけない。。見たいものが見れない。。
そんな人がいなくなる社会を作ってもらいたいです。。
すみません~~
話しがそれてしまいました。。

投稿: まう | 2009年6月13日 (土) 00時12分

>まうさん
昭和36年に近い…!?
そんなに年齢いってらっしゃったんですか!!
大学生の息子さんって聞くとナットクなんですが、「あの」ワンピを着られるまうさん、やはりお若いです(^^)

本題と違うところから入ってしまいました(笑)
余りにも驚いたんで…

撮影…もしかしたら、使われていたかもしれないです。
高崎にもフィルムコミッションがあります。余談ですが、市役所は映画「半落ち」や「包帯クラブ」の舞台で使われました。

バリアフリー、音楽センターでは一応車椅子用の階段昇降機はあるのですが、1台だけなんです。
スロープもないし、入口やホールのドアが重いのも難点。
そういう意味でも、今後を考えなくてはならない施設なんだと思います。

投稿: つぶ | 2009年6月13日 (土) 19時26分

ちーす!!
先日、アンジェラのライブで久々に音楽センター行ってきました。
やっぱ、ここ良いですよね。
設備の老朽化は、確かに否めませんが、
壊すのはもったないっす。
建築家さんのスゴイ頭脳をかき集めて、
後世に残して欲しい建物です!!!
壊しちゃいや~!!

まうさん、昭和36年とは・・。
きっと、何かの間違いです。
永遠の28歳のはず・・。

投稿: yuki | 2009年6月14日 (日) 13時27分

>yukiさん
アンジェラのコンサート、音楽センターでしたものね~♪
設備的には新しい文化施設には劣ると思いますが…(^^;でもこんなに価値ある建物で、素晴らしい歌が聴けるのはほとんどないと思います。
本当に壊すのはもったいないっ!!!
何とかならないものですかね~。

私もまうさんは「永遠の28歳」だと思っていました(笑)

投稿: つぶ | 2009年6月14日 (日) 16時25分

音楽センターはステキな建物ですよね。
はじめて高崎哲学堂に行ってから、レーモンドに興味をもちはじめました。

たしかに問題もたくさんあるようですよね。
高校のとき合唱をしていて、コンクール会場が音楽センターのときは、顧問に要注意と指導を受けました。というのは、合唱の響きが吸い込まれてしまうというのです。反響しすぎのホールもよくないのですが、響かないというのはホールとしてはどうかと…

偉大な建物だけど、難しい存在なんだなあとおもっています。
「群馬音楽センターを愛する会」というのもあるのですねhappy01

投稿: ひばり | 2009年6月14日 (日) 16時28分

>ひばりさん
哲学堂もすごい建物らしいですよね~。
私は残念ながら、行ったことがありません☆今度行ったら、必ずブログにUPするな~(^^;

「響かない」かあ…私は「音が割れる」と聞いたことがありますが、確かに残響時間は他の施設より短いらしいのです(市広報参照)。
文化施設とすると「どうなのかなあ」という点があるけど、建築物とするとぜひ残してもらいたい!
こんな貴重な建物、再び建てることはできないのだから…

ところで、高校のとき音楽部だったんでしたっけ??すっかり忘れてました(^^;

投稿: つぶ | 2009年6月14日 (日) 21時30分

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